11月20日(日)平和台陸上競技場にて、平和台ボウルである愛媛大学戦が行われました。平和台ボウルとは、九州リーグ1位と中四国リーグ1位がウエスタンボウル出場権を賭ける対戦のことです。愛媛大学は、春のオープン戦で3−28と敗れている相手であり、ウエスタンボウルに駒を進めるためには負けられない試合です。この日は、テレビ放送されるとあり、多くの観客がいらっしゃっていました。
第1Q、愛媛大のキックにより試合開始。九大は思うようにリターンできず、自陣12yardからの攻撃となります。RB#27米田(2)の24yardのランにより、ファーストダウンを獲得するものの、パントに持ち込まれます。続く愛媛大の攻撃で、2度のロングゲインを許すものの、DL#96恵良(2)のナイスタックルにより、九大の攻撃へ。九大は敵陣49yardからの攻撃ですが、中四国リーグ優勝校の愛媛大のディフェンス(DF)を前になかなかゲインできません。またも、パントに持ち込まれます。愛媛大は、ロングラン、ロングパスを次々に決め、敵陣30yard付近までじわじわと攻め入ってきます。4th downでギャンブルを試みた愛媛大オフェンス(OF)をLB#54柴尾(4)が冷静に止め、攻守交代。九大は自陣28yardからの攻撃となります。QB#4辰野(4)からTE#3山下(4)へのパスをインターセプトされてしまい、攻守交替。愛媛大は着々とラン、パスを成功させ、敵陣7yardまで攻めたところで、両者得点無く第1Qは終了します。
第2Q開始後、すぐ愛媛大は先制タッチダウン。ポイント・アフター・タッチダウン(P.A.T)もきっちり決め、0−7とされます。続いての九大の攻撃も4回で抑えられ、パントとなります。愛媛大のReturnerのキャッチミスによるファンブルをDB#37濱田(3)が抑え、攻守交替。九大は敵陣26yardという絶好の位置からの攻撃となりますが、WR#19北田(2)のファンブルを愛媛大にリカバーされてしまいます。愛媛大学はゴール前9yardからの攻撃で、タッチダウン。P.A.Tも決め0−14と突き放します。愛媛大のキックをあまりリターン出来なかった九大は自陣27yardからの攻撃となります。TE#3山下(4)の9yard、11yardのラン、QB#4辰野(4)からWR#80工藤(4)への立て続けの3本のパスが決まり、敵陣46yardまで攻め込みますが、ここで惜しくもパントとなります。次の愛媛大の攻撃で57yardものロングゲインを許してしまい、九大陣深くまで攻め込まれますが、愛媛大はフィールドゴールを狙います。これは失敗に終わり、攻守交替。九大OFは自陣20yardからの攻撃で、QB#4辰野(4)からWR#80工藤(4)への13yardのパス、WR#83梶原(2)への11yardのパスなど、計7本のパスを決め敵陣まで攻め込みますが、QB#4辰野(4)がQBサックにあい、ファンブルをし愛媛大にリカバーされてしまいます。ここで、前半終了となります。
第3Q、九大Kicker#80工藤(4)のキックにより試合再開。愛媛大は20yardものリターンをみせ、愛媛大陣42yardからの攻撃となります。九大DFは愛媛大OFに建て続きにロングゲインを許してしまい、追加のタッチダウンパスを決められてしまいます。P.A.Tも決められ、0−21とさらに得点差をつけられます。続く九大は敵陣41yardからの攻撃となります。RB#27米田(2)のランやQB#4辰野(4)からWR#80工藤(4)、#83梶原(2)へのパスにより着実にゲインし、最後はQB#4辰野(4)が自ら持ち込み、タッチダウン。P.A.TでKicker#2川島(3)が失敗してしまいますが、6−21となります。愛媛大の攻撃を、九大DFはきっちり4回で抑え、パントに持ち込ませます。続く九大の攻撃で、RB#27米田(2)の17yardのランなどで敵陣深くまで攻め入ります。4th downでギャンブルを試みますが、QB#4辰野(4)がQBサックにあい、攻守交代。愛媛大は自陣24yardからの攻撃再開となります。6−21のまま第3Q終了。
第4Q、愛媛大自陣41yardからの攻撃。九大DFはなかなか愛媛大のランを止めることができず、追加のタッチダウンを許してしまいます。P.A.Tも決められ、6−28とされます。九大自陣20yardからの攻撃で、QB#4辰野(4)からWR#18高橋(4)への14yardものパスが決まり、ファーストダウンを獲得するも次のシリーズ、4th downでギャンブルを試みます。しかし、またもQB#4辰野(4)がQBサックにあいます。攻守交代して愛媛大は敵陣20yardという絶好の位置からの攻撃開始で、20yardものロングパスを決め、タッチダウン。P.A.Tは失敗しますが、6−34とします。愛媛大のキックで試合再開となりますが、Returner#27米田(2)が九大陣9yardから、91yardのリターンタッチダウン!P.A.Tでは、2ポイント・コンバージョンを選択し、RB#27米田(2)が持ち込み成功し、8点を追加して14−34とします。続く愛媛大は敵陣44yardからの攻撃となります。LB#32橋口(2)がタックルした愛媛大のキャリアーがファンブルをし、これをLB#54柴尾(4)がリカバーし、攻守交代。九大は自陣33yardからの攻撃で、QB#4辰野(4)からTE#3山下(4)への15yardのパスが成功するもの、ファンブルをしてしまい攻守交替。愛媛大は勝利のニーダウンをし、試合終了。
今回の試合で、春には1タッチダウンも獲得できなかった相手から、14点を獲得できたのは、この秋で成長した証だと思います。ウエスタンボウルへの道は閉ざされましたが、一人ひとりが多くの課題を新たに発見できたことと思います。